華道の師範である母のもと、庭に咲く花で色水を作って遊ぶなど幼少期から植物に親しむ。
中学時代は料理研究家のバーバラ寺岡氏に感銘を受け、自然素材を使用した健康法や美容法を実践。
自然を傍に感じる毎日だったが、就職後はバブル時代の流れに乗り、都市型の生活を満喫する。
20代で結婚。
夫の転勤先の倉敷で、自然と共に暮らす人たちを見て、その確かさを再確認。
自身が慣れ親しんだ暮らしに立ち戻ることを決意する。
また、子どものアトピーのケアにも自然療法を取り入れる。
30歳のとき母ががんを患う。
手術後の心身の不調がアロマテラピーで劇的に改善。
その様子に衝撃を受け、アロマテラピーを学び始める。
36歳で資格を取得。
名古屋の自宅で講座を始めると、瞬く間に人気教室となる。
さらに「先生の暮らしぶりを知りたい」との声があがるようになり、ナチュラルクッキングやキッチンコスメなど暮らしを楽しむ講座も開講。
受講生は途切れることなく、19年間で延べ1万人以上を指導する。
一方で、プライベートでは家事と育児を一手に引き受け、心身は疲弊。
その辛さを先輩ママに救われ、自らもママたちに寄り添う存在になりたいと思うようになる。
50歳で自身の子宮体がんが発覚。
手術は成功したもののセルフケアの余裕もないほどの不調に陥り、心配した娘が焚いてくれたラベンダーの香りに救われる。
香りの偉大さを再確認するとともに、自分が大切に紡いできた暮らしぶりが娘に受け継がれていたことを実感。
また、病気に向き合う中で、肩の力を抜いて生きるためのカギは、自然の流れに逆らわないことだという結論に達する。
ここから、よりいっそう無理のないていねいな暮らしを心がけるようになる。
現在は、アロマテラピーの枠にとどまらず、食事による養生にはじまり、長年の経験を通して得た暮らしの知識と哲学を、ママたちが自分を楽にする処方箋を「香西家の暮らしごと」として提供している。
中でも、忙しい毎日を送るママでも簡単に一皿で薬膳が実現する「おくすりスープ」の人気が高い。
2021年より、AJBジュエリーバッグ®︎の講師活動開始。
そして現在も、香西家の暮らしぶりを講座やSNSを通じて発信し続けている。
1964年岡山県生まれ。
神奈川県横浜市在住。2人の子どもは独立し、現在は夫と愛犬との3人暮らし。
料理が趣味。
レストランで食べた美味しいものは、再現せずにいられない。
食器も好きで、日本の作家の作品を少しずつ集めている。
日々の癒しは、ミニチュアピンシャーのあずきとたわむれること。